4つの御魂を感じられるバランスの取れた感性を
一霊四魂(いちれいしこん)について
荒御魂と和御魂について
日本の神々は、荒御魂と和御魂の二つの御霊(みたま)がセット(一対で一体)になっているといわれています。同じ御霊でも、その時々の状況よって、現れ方が違うんです。
神様が和やかになったり荒々しくなったりするなんて?
なんだかピンとこないかもしれませんね。
身近なものを例に挙げてみましょう。
例えば、私たちが生きていくのに欠かせない水。
- 洪水となって
- 植物や建造物を押し流すのも水ですが、
- 田畑や生き物を潤し
- 育てるのもまた水です。
カタチや勢い、質や量などで、
同じものでも私たちの感じ方は異なってきます。
この世の中に「すべて」があるとしたら、その中には、プラスとマイナス、善と悪、陰と陽といった、あらゆるものがひとつの対になって存在します。どちらか片方だけということは、まず通常はありません。
- 究極の対は無と全で、
- 片方だけがあるとしたら
- それは天と繋がる御霊です。
ひと言で「良いこと」と言っても、それは、何か比べるものがあるから「良い」と感じることができるのであって、もしも良いことしかなかったとしたら、それを「良い」と感じることはできません(本当は感じなくても良いのですが、、、)。
我々はあくまでも人間ですので、
- 苦しんだだけ
- 喜べるようになれる
とか、
- 悲しんだだけ
- 優しくなれる
といった例えの方が、
イメージしやすいかもしれませんね。
それでも良いと思います。
、、、
いくらでも長く書けそうなのですが(笑)、できるだけ簡単に書きます。
- 良いことも
- そうでないことも、
- 受け止めるために
- 荒御魂と和御魂があるのです。
一霊四魂(いちれいしこん)という考え方について
一霊四魂とは、人の心は、天と繋がる一霊「直霊(なおひ)」と、4つの魂から成り立つという、日本の神道の思想です。人間の心は4つの「魂」から成り立ち、それらをひとつの「霊」がコントロールしているという考え方です。
勇
前に進む力
親
人と親しく交わる力
愛
人を愛し育てる力
智
物事を観察し分析し悟る力
四魂には、奇御霊(くしみたま)、幸御霊(さきみたま)、和御霊(にぎみたま)、荒御霊(あらみたま)という(神様の)名前が付いていて、それらを統括する(ひとつの)霊が、直霊です。
これが、人間の一霊四魂という「心の構造」なのです。
荒魂には勇、和魂には親、幸魂には愛、奇魂には智というそれぞれ魂の機能があり、それらを直霊(なおひ)がコントロールしています。
- 勇(荒御魂)は前に進むちから
- 親(和御魂)は人と親しく交わるちから
- 愛(幸御魂)は人を愛し育てるちから
- 智(奇御魂)は物事を観察し分析し悟るちから
これらの4つの働きを直霊がフィードバックし、良心のような働きをするのです。直霊が「省みる」という機能を持つことで、バランスが保たれるというわけです。